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Hello ! Welcome toMi

こんにちは。移住相談員です!
突然ですが、12月8日に銀座NAGANOで移住セミナーを開催してきました。
その名も「Hello ! Welcome toMi」・・・。
テーマのネーミングセンスは別として、今回はその様子をnoteで紹介したいと思います。

早速余談ですが、この度、地域ブランド調査2024が発表されました。認知度向上に資するべく事業に取り組んで来た我々、移住定住・シティプロモーション係ですが、なんと!何と!NANNTO!

1000市中977位!!!
昨年よりも順位が落ちていました・・・。(昨年962位)
我々の係名でもある「シティプロモーション」の意義とは?と動揺せずにはいられません。

残酷なことに19市中19位という圧倒的最下位は変わらず、18位の市との差がより開いた結果となりました。

陸上で例えるなら先を行く18位の市を周回遅れで追っているような状況でしょうか?

でも気持ちでは負けません。最後はマインド、熱量、捉え方次第です!

ということで、今回の移住セミナーは、認知度がないことを逆手にとった企画となります。世界の軽井沢ではなく、認知度977位の東御市に移住したアメリカとカナダ出身の彼らをゲストスピーカーに迎え、“ありのままのとうみ”について語っていただきました。

当然、東御市のことなんて知らなかった二人。どのようにしてニッチな東御市を見つけ、移住を決断したのでしょうか?

このnoteで二人のトークを見ていきましょう。

当日は、参加者に外国籍の方もいたので、全編英語でクロストークが行われました(実際は、二人とも日本語ペラペラです)。
中学英語も怪しい移住相談員は、彼らの素敵な話をほぼ聞き取ることができず、自分の無力さを痛感することになりました。
ただ、通訳ができる優秀なスタッフが、随時通訳をしながら進行してくれたため、二人の素晴らしいエピソードをリアルタイムで楽しむことができました。

では、ジェームスさん、スコットさん〜お願いします!


クロストーク

「アメリカ、カナダ出身の彼らからみる日本、長野県、そして東御市」

進行兼随時通訳者Mr.Kobayashi(以下、K):「アメリカ、カナダ出身の彼らからみる日本、長野県、そして東御市」をテーマにクロストークをはじめたいと思います。ゲストスピーカーのスコットマクドナルドさん、ジェームスウェバーさんです!(拍手)パチパチパチ。では、スコットさんから自己紹介お願いします。

スコット(以下、S):30年日本に住んでいます。半分、関西で半分は関東で過ごしていました。横浜に住んでいましたが、今年の5月に東御市に移住してきて、今6ヶ月ぐらい住んでいます。職場は東京ですが、ほぼリモートワークをしています。東御市の田中駅から歩いて10分ぐらいのところに妻と住んでいます。東御市の冬は初めてだけれど、カナダ出身なので、寒さは大丈夫です!

ジェームス(以下、J):アメリカのウィスコンシン州出身です。中東部、五大湖から来ました。妻と4歳と2歳の子どもの4人で暮らしています。東御市に来る前は千葉県に10年ほど住んでいました。東御市には1年半ほど住んでいます。長野県はすごい寒いと色々な人に脅されましたが、全然悪くないです!確かに寒いですが、そこまで寒くないですよ(笑)。

K:そもそもなぜ、カナダ、アメリカから日本に来たんですか?

S:はじめて日本に来たのは大学卒業後です。今57歳ですが、私が大学生の時は日本のGDPがアメリカを超えそうな時期でした。バブルの絶頂期で大学の友だちはみんな日本に仕事を求めて来ていた時でした。私も同じように日本に来ました。カナダはアイスホッケーが人気なので、日本の社会人チームでプレイしたのがはじまりです。

J:那須に国際フォーラムセンターがあり、オーガニックの農業を勉強することができます。もともと農業に興味があったので、そこで勉強するために日本に来ました。そのタイミングで妻とも出会いました。また同時期にコンピューター関係の仕事もはじめました。現在もweb関係の仕事をしています。

K:なぜ都会から地方(長野)に移住しようかと思ったか教えてください。

S:もともとトロントの郊外で育ちました。正直、日本の都会での生活に疲れました。コロナ禍がきっかけに、仕事のほとんどがリモートでできるようになりました。取引先の会社も柔軟に対応してくれるようになりました。良い機会だと思い地方への移住の検討をはじめました。上田、佐久、小諸、東御市を中心に移住先を探しました。理由としては、東京に出なければいけないので、アクセスの良さを考えて、このエリアにしました。半年ぐらい探して、最終的に東御市に来ました。

J:子どもが本当に小さいときにコロナ禍となりました。真剣に次の居住場所を検討していました。仕事は世界中どこに住んでいてもできる状況なので、住む場所の選択肢は無限にあって、カナダでもアメリカでも千葉でも良いので、本当に迷いました。
田舎、そして山に囲まれて住みたいという気持ちがあったので、長野県あたりを探しました。また安全な場所を探しており、ハザードマップを見ると、東御市、上田市、小諸市あたりは、安全な方だと分かりました。
そして東御市は良い移住プログラムがあったので、移住することにしました。親切に対応してくれた点もポイントです。

K:東信地域の中で、なぜ東御市を選んだのか教えてください。

S:東御市の移住相談員の対応がすごく良かったんです。移住体験施設もあり、そこに滞在しながら“とうみぐらし”を体験することができました。特に御牧原エリアの風景が好きで、今、土地を探しています。風景が気に入り、人が素晴らしかったのが決め手です。

J:東御市を選んだ理由は地形です。日当たりがすごく良いんです。山の中で暮らしたいという思いがありましたが、色々な場所を探す中で、山の中に住んでしまうと日が暮れるのがすごく早いということに気がつきました。東御市は南斜面の地形なので、1日中、日が長く当たっていることに気づきました。カナダとかウィスコンシン州とかだと冬がすごく長く感じて寒くて暗い感じがしました。東御市は長野県なので確かに寒いですが、1日中、日当たりが良いので、すごい明るい気持ちで冬のシーズンを過ごすことができます。スキーをしたければ、車で20分ぐらいのところにスキー場があります。病院とか図書館、市役所の建物がすごくきれいで、アクセスの良い場所にあります。子どもが二人いるので、病院(小児科)があることも安心材料のひとつとして、評価できるポイントかなと思います。

K:では、東御市に実際住んでみてどうですか?いいところ、そして残念なところを正直にお話いただければと思います。

S:横浜に住んでいた時は、横浜駅前の大都会に住んでいました。横浜ではご近所づきあいはほとんどありませんでした。東御市に来てからはご近所との関わりが増えました。近所の方が野菜を持ってきてくれます。地元の図書館を利用する中で関わりが生まれたりしています。
また駅に向かって歩いていると登校途中の小学生と合流することがあります。小学生から「おはよう」と言ってくれるのですが、あいさつがあるところが良いなと思います。
後はランニングが趣味なので、東御市の中央公園にあるタータントラックでランニングをすることができ、走れる環境が整っています。
東御市の生活環境はすごく素晴らしいと思っています。
ただ、その一方で商店街エリアに住んでいますが、すごくきれいに整備されていますが、残念ながらお店が少ないのが現状です。レストランに入ろうかなと思っても、開いているレストランが少ないというのが実際です。市内の道の駅はいつ行っても人がすごい賑わっているが、商店街は歩いている人が少ないのが寂しいので、何とか店を増やしたりビジネスを盛り上げて行きたいなと思います。
特にあげればその点になりますが、それ以外は特段悪いところはありません。

J:東御市のコミュニティが素晴らしいです。東御市に誰も知り合いがいない状態で移住しました。住んでいる人がみんなオープンで、話しかけてくれます。家庭菜園をしているんですが、子どもと畑で作業をしていたら、近所の方が「何を作ってるの?」と話しかけてくれました。それ以降、家庭菜園のことはその近所の方が教えてくれます。ある時は電話がかかってきて「そろそろきゅうりを植える季節よ」と教えてくれることもありました。自分がオープンであれば、地域の方、みんなが話かけてくれます。教えてくださいと言えば、みんなが教えてくれます。そんな町のコミュニティがあります。
スーパーで買い物をしていると知り合いに会って「最近どう?」と会話が生まれるのも良いところだなと思います。
悪いところというか、大変なところは車がないと生活ができないことです。家族の場合は2台持ちしないといけないのが現状です。スコットさんも言っていましたが歩いていける場所にスーパーやお店が少ないです。ガソリンも高いです。車の維持費が高いです。
あ、後、ゴミの分別がめちゃくちゃ大変です!!10種類ぐらい分別しないといけません!(ちょっと誇張しました)
移住当時は妻と分別に困っていましたが、今はゲーム感覚で楽しんでいます。

S:ゴミの分別は住んでいる環境のことを考えているよね。とっても良いきっかけだと思うよ。

K:ありがとうございます。では最後の質問です。クリスマスはどのように過ごしますか?

S:クリスマスは田中の商店街にある白石精肉店でチキンを買って、1日かけて料理をつくりたいと思います。そして妻とディナーを楽しみたいと思います。

J:東御市で5家族と協力して田んぼでお米を作っています。その家族とディナーをしたいと思っています。子どもが10人くらいいるので、僕がサンタクロースの格好をして「サンタだよ〜」と登場する予定です(笑)。
今は、4歳の子どもがツリーの飾り付けをしますが、2歳の子どもが全部飾りを取ってしまうという繰り返しの毎日です(笑)。

K:二人ともありがとうございました!時間になりましたので、クロストークを終了したいと思います。お二人に拍手を!パチパチパチ

190センチ超えのスコットさん(左手前)
自分の作ったお米を友だちにあげるために持ってきたジェームスさん
当日は、立ち見になるほど賑わったセミナー


いかがでしたか?
今日はクリスマス当日。二人のゲストスピーカーも、ここ東御市で素敵なクリスマスを過ごしていることでしょう。

二人から語られる“ありのままのとうみ”がストレートに皆さんに伝わったのではないでしょうか。

みなさんも素敵なクリスマスを!