東御市6次産業化発見 VOL.11
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東御市6次産業化発見 VOL.11

長野県東御市(公式)

今回ご紹介するのは、ぶどうの栽培・直売・観光農園を行う「萬果園(まんかえん)」です。

真逆の生活がしたくて、IT業界から農家へ転身

東御市を一望できる和地区の高台に畑が広がる「萬果園」。
園主の中川 良二(なかがわ りょうじ)さんは千葉県出身で、元々は大手証券会社のシステムエンジニアとして、東京、横浜、アメリカなど各地で勤務をしていました。
仕事は充実していましたが、プレッシャーのかかる業務だったので、いつまで続けられるのかと感じていました。
さらに、「環境のいいところで暮らしてみたい」という若い時から持っていた夢が膨らみ「人生大きく変えるなら40歳の今だよな」という思いも出てきました。
しかし、中途半端な気持ちのまま悶々と過ごしていたそうです。

そんな状況を見かねた奥様は「悩んでないで一歩踏み出してみれば」と中川さんの背中を押したのです。
条件としては、子どもの学校、一通りの物が揃っているスーパー、そして総合病院が近くにあること。この条件にあてはまれば、引っ越しても構わないと言ってくれたことが転機となりました。

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「環境のいいところに暮らしたい」といっても具体的にどこがいいのかアイデアがあったわけではありません。
色々と情報収集をしている中で、都内で上田市出身の方から「上田もいい所ですよ」と聞いたことがきっかけで、長野県の東信地方(※1)を中心に各市町村の様子を見て回ることとしました。

(※1)東信地方…長野県の東部、上田地域や佐久地域。


自然と暮らしが一体化した景観にひとめぼれ

上田に車で向かう途中で、中川さんは「道の駅みまき」の駐車場で車中泊をしていました。
朝起きて、中川さんの目に飛び込んできたのは、雄大な浅間山。そして、間近に見える山の斜面には家や畑などが点在していて、自然の中にも生活感を感じるのどかな風景に一目ぼれしました。

東御市のブランドメッセージ「ほどよく、田舎。とうみ」が2021年1月に策定された際には『この風景をよく言い当てているな』と感心したそうです。

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全国各地の巨峰のなかでも、東御の巨峰が一番おいしかった

自宅に帰ってから色々調べていたところ、東御市が巨峰の一大産地であることを知りました。東御市役所にも直接出向いて話を聞き、新規就農の担当職員から説明を受けるなかで、新たに農業を始める人の為の条件も整っていることも知り、「農業が未経験でもやっていけるのではないか」と思うようになってきたそうです。

そんな中、全国各地の巨峰を取り寄せて食べてみたところ、やはり東御市産の物が他を圧倒して一番美味しいと感じ、結果として新規就農を考える中川さんの背中を強く押すこととなりました。

2005年に東御市へ移住後、里親研修(※2)を経て、農家として独立。
現在では1.2haの圃場で、20種類のぶどうを栽培しています。

(※2)里親研修…就農希望者の就農者を積極的に支援する先輩農家を「里親農業者」として登録し、新規就農の希望者の就農支援を行う事業。栽培技術の指導だけでなく、地域とのつながり方も支援している。

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圃場があるのは標高750mの南斜面で、とても景観が良いのが特徴。ぶどう園に来ていただくには最高の場所と考えた中川さんは、1年目からぶどう狩りができる環境を整えました。

「お客様は都会からも近郊からも来ていただいており、景観にも味にもとても喜んでくれます。また、ぶどう狩りだけでなく、園内の様子も写真に撮ったりされていますよ」と中川さんは語ります。

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「ありのままのぶどう」を感じられる加工品づくり

現在は、巨峰を使ったジュースやジャムなどの加工品なども製造しています。
製造するきっかけとなったのは、中川さんの研修先であった里親の方がジュースやジャムを作っていたこと。栽培技術とともに、加工品製造のノウハウも一緒に学びました。

こだわりは、保存料や着色料などは一切使わずに、ありのままのぶどうを感じられるような自然な商品づくり。現在は、地元の道の駅やオンラインショップ等で販売しています。

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ちなみに中川さんの趣味は、社会学から小説まで、ジャンルを問わず読書をして息抜きをすること。都内にいた頃は山登りが趣味でしたが、現在は農繁期と重なってしまうので全く行けていないのが、残念とのことでした。
その代わりに冬は農閑期のため、湯の丸高原や烏帽子岳でスノーシューを楽しんでいるそうです。また家族でたまに遊びに行くのも楽しみだそうです。

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「都会人である妻が慣れない農業を一緒に手伝ってくれたおかげで今の私があります。今は妻の方が東御市を気に入っているようです(笑)。これからも健康で頑張っていきたいと思います」と、頬を弛ませながら語りました。


【基本情報】
事業者名:萬果園
住所:〒389-0505 長野県東御市和4538‐1
電話:0268-71-5361(日中:080-5679-2199)
FAX:0268-71-5362
代表:中川良二
メール:info@kaju-mankaen.com
ホームページ:http://www.kaju-mankaen.com/index.htm
事業内容:ぶどう栽培、農産加工品の販売、ぶどう狩り体験
6次産業化の形態:農産加工、農産物直売所、観光農園

東御市ふるさと納税、公式オンラインショップでも巨峰ジュース・ジャムを販売しています
○ふるさとチョイス https://www.furusato-tax.jp/city/product/20219
○東御市公式オンラインショップ https://www.rakuten.ne.jp/gold/toumi

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長野県東御市(公式)
長野県【東御市】は、上田市と軽井沢町の間にある人口30,000人の小さな市。陽当たりがいい。近さがいい。人がいい。そんな【ほどよく、田舎。とうみ】をよろしくお願いします。