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東御市6次産業化発見 VOL.6

今回ご紹介するのは、自家栽培した新鮮な野菜をふんだんに使ったフランス料理を提供している農家レストラン「sens(サンス)」です。
以前は「フルール・ドゥ・ペシェ・モモカ」のお名前で営業されていました。その名前をご存じの方も多いのではないでしょうか。

「農家レストラン」とは、自家栽培した農産物や地域の食材を用いた料理をお客様に提供するもので、これも6次産業化の形態の一つとなります。


フランス料理の道を極める


旧北国街道沿いの東御市滋野地域に店舗を構える「sens」のシェフは、山梨県出身の名取誠司(なとりせいじ)さん。
大学を卒業後、24歳まで愛知県の土木系のコンサルタント会社で働いていましたが、会社員という働き方に喜びを感じることが出来ずにいたとのこと。


ご実家が蕎麦屋を経営していたこともあり、「将来は飲食業の道に進もう」と考え、勤めていた会社を退職されます。

そして、大阪の辻調理専門学校に入学。当初はイタリア料理を学んでいましたが、フランス料理の技法に感銘を受け、その道を極めることを決心されます。

専門学校卒業後は、料理の専門誌などでよく特集され、関心を持っていた軽井沢町にあるフランス料理の名店「エルミタージュ ドゥ タムラ」に就職し、7年間修業をされたとのこと。

その後、飲食業界の会合で同じメンバーだった奥様との出会いが転機となり、奥様の実家であったフランス料理店「フルール・ドゥ・ペシェ・モモカ」で料理の腕を振るうことになり、現在に至るそうです。

01+名取誠司さん


自家栽培の採れたて野菜を提供

02+畑案内

料理に使用するトマト、なす、オクラ、西洋ネギ、下仁田ネギ、松本一本ネギ、じゃがいも、玉ねぎ、大根、ピーマン、葉物野菜、ハーブなどは自家栽培し、店舗横のガーデニングスペースでは様々な食用花も育てています。
主に奥様のご両親が主力となり、真心を込めて農作物を生産してくださるので、名取さんは安心して料理の研究に打ち込めるそうです。
お店では朝採れたての野菜を提供し、不足分は近くの農家さんに足を運び、自分の目でしっかりと確認をした上で購入。きのこや山菜は、名取さんが自ら採りに出掛けるそうです。

新たなスタート

03+リニューアルオープン外観

2021年7月に店舗を建て直し、屋号も「sens(サンス)」に変えてリニューアルオープンしました。名取さんと奥様、奥様の妹さんの三人で切り盛りしています。

今回リニューアルした最大の目的はオープンキッチンにしてお客様のお食事をしている表情や雰囲気を見たかったこと。
座席数も減らしてゆったりとした空間になり、東御市産のワインもグラス一杯から提供しているそうです。

基本的には予約制ですが、ランチタイムでお席が空いていた場合にはお入りいただけるとのことです。
※ディナータイムは準備の都合上、前日までの予約が必要です。

04+リニューアルオープン レストラン内

料理への熱い想い

「休日に6歳と8歳になる2人のお子様と遊園地、釣り堀、公園などに行って遊ぶことが何より楽しい」と笑顔で語ってくださった名取さん。

最後に今後の展望についてお聞きしました。
「調理というものは経験からくる感覚的なものなので、その部分を大切にし、今日よりも明日、明日よりも明後日作る料理が上達していくよう、挑戦者のような緊張感を持って毎日厨房に立っています。東御市はミシュランの選考地域ではありませんが、星を取るくらいの気持ちをいつも持ち、ここでしか食べられない味だ、と言われるようになりたいと考えています。」
と熱い想いを聞かせてくださいました。

「地域に根付いた、東御市を代表するレストランにする」という想いを胸に、sensからは日々美しくおいしい料理が生まれ、訪れる人を絶えず魅了しています。

【基本情報】
事業者名:sens(サンス)
住所:東御市滋野乙2211-1
代表者:名取誠司
電話:0268‐64‐3220
事業内容:フランス料理店
6次産業化の形態:農家レストラン

【営業案内】
◇ランチタイム◇11:30~15:00
3,000円コース、4,500円コース、6,500円コースがあります。


◇ディナータイム◇
18:00~21:30
4,500円コース、6,000円コース、8,000円コースがあります。

※コースの内容について、メインディッシュとデザート以外はすべてシェフにおまかせとなります。


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