東御市6次産業化発見 VOL.10
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東御市6次産業化発見 VOL.10

長野県東御市(公式)

昨年8月より連載を始めた「東御市6次産業化発見」も10回目となりました。

今回ご紹介するのは、東御市自慢の特産品であるぶどうの栽培・直売をしている「和田中園Vineyard & Farm(かのうたなかえん ヴァインヤードアンドファーム)」です。
「和(かのう)」というのは、市内5地区のうち上田寄りにある地区です。

名物おばあちゃん自慢のぶどう


和地区でぶどうを中心に栽培している和田中園Vineyard&Farmは、昨年7月にご逝去された田中幸子(たなかゆきこ)さんと先代・禮次郎(れいじろう)さんが苦心の末に築いた果樹園です。
現在は、三男の保(たもつ)さんと長男の稔(みのる)さんが協力して運営されています。

先代の幸子さんは、隣接の丸子町(現・上田市)のご出身。結婚を機に当時の東部町(現・東御市)に来て、当時は盛んだった養蚕業を手伝いながら生活をしていました。

今から約60年前、「養蚕業の先細りを見据え、太陽の降りそそぐ斜面地が生かせる農業をしていこう」とご夫婦で意見が合ったことから、巨峰栽培を始めました。
しかし、ご主人が病に倒れてしまい、看病しながら、そしてお子さんを育てながら、ぶどう園の経営に尽力されました。

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写真:左から長男の稔さん、三男の保さん、母の妹の智恵子(ちえこ)さん。

現在の直売形態を導入したのは約20年前。幸子さんのアイディアで圃場片隅の道路際で、種なし巨峰を主体に販売し始めたのがきっかけでした。
もともとあった巨峰のブランド力と、当時はまだ珍しかった「種なしぶどう」の話題性も重なり、即完売するほどの人気ぶりでした。

「全てはお客様に、より良いお品をお届けすること」が口癖だった幸子さん。
丹精込めて育てたぶどうは「名物おばあちゃん自慢のぶどう」とも呼ばれ、地元テレビ等に取材されるなど、多くのお客様に親しまれました。


名物おばあちゃん発案の【ぶどうの宝石箱】

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1992年頃迄は、ぶどう直売は巨峰の単品販売が主体でした。
ある時、試験栽培した新品種ぶどうを直売所の片隅に陳列したところ、お客様に大変喜ばれ、
それを機に、新旧品種の人気ぶどうを盛り合わせた「彩ぶどう詰合せ」というギフト商品を作ると、とても人気が出ました。
2002年に自宅近くに、本格的直売所を作ったタイミングで「彩ぶどう詰合せ」の内容を高級品種に特化した【ぶどうの宝石箱】としてリニューアル。現在では一番の売れ筋商品になっています。

「直売を始めて20年来毎年ご利用下さっているお客様も沢山いらっしゃいます。朝採りのぶどうは新鮮でとても美味しいので、丁寧に化粧箱に詰めて発送しています。お客様もその新鮮さを求めて当園をご利用してくださっているのだと思っています」と稔さんは話してくださいました。


先代の想いと工夫が詰まったぶどうジュース

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近年では、自慢の高級ぶどうに特化したジュースも製造しています。
「完熟した美味しいぶどうだけを贅沢に搾り、超濃醇なジュースとして広く世間に認知されたい」という幸子さんの強い想いがあるこのジュース。
信州のぶどう園だからこそ製造可能な高級品種で、かつ特に人気のある3品種のぶどうを使っており、ナガノパープル:60%、種あり巨峰:20%、クイーンニーナ:20%の割合で製造しています。

完熟したぶどうだけを使用し、保存料、着色料、砂糖等は不使用というこだわり。深いコク、芳醇な香り、甘みと酸味の絶妙なバランスが特長で、赤ワインに匹敵する程のポリフェノールも含まれているのだそうです。

直営オンラインショップで定期的に購入されるお客様も多い超濃醇ぶどうジュースは、軽井沢のホテル売店でも人気。また、東京・銀座にある会員制クラブではドリンクメニューとしてお客様に提供されているなど、県内外問わず高い評価を受けていることがうかがえます。


  お客様の笑顔が溢れるぶどう作りをめざして

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写真:故田中幸子さんによる剪定作業

幸子さんは、「高級果物店が要求するレベルに対応し続ける姿勢を守り、お客様が【ぶどうの宝石箱】を開けた時、そして食べた瞬間、喜びの笑顔が溢れる…そんな幸せをぶどうと供にお客さんにお届けしていきたい」という信念を抱いていました。

その意思を受け継ぐご家族。
「令和3年、ぶどうの栽培は50年を超えました。今でもぶどうの樹は、亡き母の遺作のように元気に実を付けています。志を引き継ぎ、これからも美味しいぶどうの栽培をしていきたいです」と兄弟で決意を述べられました。

【基本情報】
事業所名:和田中園Vineyard&Farm(かのうたなかえん ヴァインヤードアンドファーム)
住所:東御市和2969番地
電話:0268-63-5299
FAX:0268-64-5399
代表:田中 保

メール:tanakaenbvineyard@gmail.com
ホームページ:https://tanaka-vineyard.jp/
フェイスブック:https://www.facebook.com/tanakaminoru.kanoutanakaen
インスタグラム:https://www.instagram.com/karuizawa_grapes
ブログ:https://ameblo.jp/grapesboy/

事業内容 ぶどう生産直売、加工品の販売
6次産業化の形態:農産加工、農産物直売所、観光農園

【オンラインショップ】
・Yahoo!ショッピング https://store.shopping.yahoo.co.jp/tanaka-vineyard

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長野県【東御市】は、上田市と軽井沢町の間にある人口30,000人の小さな市。陽当たりがいい。近さがいい。人がいい。そんな【ほどよく、田舎。とうみ】をよろしくお願いします。